お知らせ・報告
令和6年10月9日 山本譲司氏をお招きし現代社会の矯正施設から福祉支援についての研修会を行いました
2024年 10月 10日
令和6年10月9日(木)11時00分~
元衆議院議員、現在は社会活動家として活躍されている【山本譲司氏】を講師に御招きし
近隣事業所と合同研修会を行いました。
講演では、服役されていた当時、本来なら福祉の支援を受けるべき知的障害者や精神障害者、認知症の高齢者が多くいらっしゃる事や出所後の家も仕事もなく、刑務所以外に行き場がないという現実があるという事をお話していただきました。
障害があるから罪を犯したわけではなく、貧困や生まれ育った環境等、社会から孤立してしまった事で犯罪に繋がる事。
視力が弱い方にはメガネやコンタクトレンズが手助けになるように、社会性や生活力が弱い方には人的な手助けが必要であり、罪を犯した障害者の方が「自分を大切にしてもらった」と感じる事や成功体験を積み重ねる事でその後の様子に変化が現れる事。
その為に、福祉の力は必要不可欠であり罪を犯してしまった障害者の方を社会から孤立させない事が再犯防止に繋がる事 等、とても内容の濃い研修会でした。
遠方よりお越しいただき、ありがとうございました。
【山本譲司氏 プロフィール】
1962年北海道札幌市生まれ。元衆議院議員。衆議院議員2期目の2000年9月に秘書給与詐取事件で逮捕辞職する。2001年2月懲役1年6ヶ月の実刑判決を受け服役する。出所後、獄中生活を綴った手記「獄窓記」が新潮ドキュメント賞を受賞。テレビドラマ化される。2006年には、犯罪を繰り返さざるを得ない障害者の実態を描いた「累犯障害者」を出版。現在は執筆活動や講演活動をおこなうとともに、PFI刑務所の計画立案・運営に携わる。また、厚生労働省「罪を犯した障害者の地域生活支援に関する研究」の研究員を務めている。