代表者の挨拶
ウィサポートにおける司法と福祉の役割
障害と疾病を併せ持ち、様々なご事情の中、刑事事件を犯してしまい、矯正施設、刑事施設に収容を余儀なくされ出所後地域の中で更生の為、共生社会での安定した暮らしを過ごされる為には、現代社会の中容易な事では無いと思われます。まして「元受刑者、前科者、刑務所」等と聞けば本人にとっても、地域にとっても悪いイメージが先行してしまい、自身が一生懸命に更生しようと努力しても、途中で断念され再び犯罪を犯してしまうケースも少なくありません。年々若年層での凶悪犯罪が増し、目まぐるしく変わる法制度の中、我々司法から福祉を専門としている事業所として思う事は、圧倒的にその対象者の「孤独」という点が共通している事です。例えば理由は様々ですが、ご自身の発達課題の中で家庭崩壊による孤独、貧困や様々な虐待による孤独、親の無教育により放任され劣悪な環境による孤独、教育現場に置かれましても、様々な問題にて生じる「いじめ」の問題等、その過程でご自身の人格が確立されてしまい孤立感の中で「支援」と言う社会のシステムに辿りつく事が出来ず犯罪を犯してしまい、累犯者となるケースの方が圧倒的に多いと私は感じます。
「現代社会における司法と福祉の役割」とは、たとえ社会的排除が少なくなったとは言え、対象者の罪名、事案に重点する事ばかりでは無くその要因になった原因、背景、環境等に専門的な福祉士として、対象者が本当に望むニーズを共に模索し再度犯罪を犯させない環境作りを職員一丸となり常に利用者様に「安心、安全、満足」な事業所でありたいと思います。